やあGW。赤い春、赤春。
やあGW。待たせたね、会いたかったよ。
去年よりも随分と立派になったじゃないか。だかいするおは嬉しいよ。
去年は随分としけた面をしていたけれど、今年は見違えるようだね。あんなに血の気がなく白かった顔色が、今年は血行がよくなったのか真っ赤じゃないか。ははは、結構なことだ。
だかいするおはね、赤色が好きなのさ。青色も好きなんだけど、あいつはたまに裏切るからね、月に1回か2回くらい。なぁに、大人になれば解るさ。だから赤色のほうが好きさ。あと端っこ以外にある赤色はもっと好きさ。ボーナスみたいな感じでね、テンションがあがるよ。オセロみたいに、色で挟んだら間にあるもの全てが同じ色になればいいのにね。君もそう思うだろ?
青かった春はいつの間にか色を失い、僕たちは今、赤色の春を手に入れた。
青春とやらも、人生という暦の上では真っ赤みたいなもんだろう?
さあGW、長いようで短い時間を共に過ごそうじゃないか。君は歩くのが速くてすぐどこかに消えてしまう。
「人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何かをなすにはあまりにも短い」
そんな言葉があるけれど、GW、君は何事もなさぬともあまりにも短い。短いのは来賓のスピーチと女子高生のスカートだけで充分さ。
おや、無駄口叩いてる間に、もうそんなことろまで行ったのかい。相変わらずのスピードだね。
みんなも置いていかれないように気をつけるんだよ。そして目一杯楽しむといい。これは青春ではなく、赤春。年齢問わずあたえられる春さ。ただ、めったに来ないからね。無駄にしてはいけないよ。
それでは。